淡い赤色に照らされるフランシスの瞳
イーダを救えなかった自分こそ死ぬべきだと責めている
善を行いたいのにどうにもならないつまづきが転がりハンマーが彼を襲う
よくない場所でよい人間であろうとするな
…
このレビューはネタバレを含みます
1929年に出版され、当時の年代のドイツ🇩🇪ベルリンを舞台にした小説『ベルリン・アレクサンダー広場』を現代版にアレンジして映画化した作品。
主人公フランツをギニアビサウ🇬🇼からの難民フランシスは過…
はあはあってけっこう聞こえてくるな。取り敢えずファスビンダー版は未鑑賞です。原作が発表されて間もない31年にフィル・ユッツィにより初めて映画化されていて、そちらはファスビンダーのクライテリオン版に本…
>>続きを読むフランツ、もう一つの「その後」。
ブルハン・クルバニ。
ファスビンダーによる13時間超えの巨編、『ベルリン、アレクサンダー広場』。
弱者への現代社会の冷酷さと過酷さ─、“一度沈んでしまった者への、社…
長尺だが、スタイリッシュで緊張感のある映像とサスペンスフルな展開によって飽きずに観られる。心を入れ替えて善い人間として生きようとするものの社会的・構造的な障壁にぶつかり、どうしても悪の道に引きずり込…
>>続きを読む3時間あっという間。現代でも主題の鮮度が落ちてないことには憤りを感じる。
「何を持っているかではなくどう振る舞うかということ」。その言葉は心に刺さり切らずに跳ね返り、むずむずとする。なぜならそんなこ…
原作もファズビンダー版も知らないこともあってか、触れ込みほど重厚な感じもなく、3時間とはいえそこまで長く感じなかった。
映像がかっこいい。が、かっこよすぎてちょっと恥ずかしいともころもある。
主演の…
やはり原作、オリジナルとの差異ばかりに囚われながら見てしまい、その改悪が目に付く出来ではあった。フランツのキャラクター変更は著しく、移民としてドイツの地で生きていかねばならぬ者としての弱さは描かれる…
>>続きを読む清水義範的に7文字で表すと「色々ありすぎ。」という感じの、不法移民の男性が否応なしに巻き込まれていく過酷な運命を3時間の尺を使ってじっくりと描いた作品。まっとうな人生を歩みたいと考えていた主人公が早…
>>続きを読む(c)Sabine Hackenberg, Sommerhaus Filmproduktion(c)Wolfgang Ennenbach, Sommerhaus Filmproduktion