好きな作品でした。
高校に入ったばかりで、まだまだ『進路』なんてものを考えてもいない子たちが、同じクラスの小寺(こてら)さんの、前向きどころか常に上向きな姿に、色々な意味で感化されていくお話。
好きな事を、好きだと言って良いんだ!
この15、6歳の子たちはきっと良い高校生活を送れるんだろうな、と少し羨ましく思った。
高校1年の5月後半から物語は始まるのだが、
入学して一ヶ月半程のクラスメイトたちとの、探り探りの微妙な距離感や(そんな事をモノともしない子もいるだろうが)
中学時代に人間関係がうまくいかなかった子が、高校では何とか上手く立ち回ってみよう、と一念発起している姿とか
色々垣間見えて、それも心をくすぐった。
そんな中、小寺さんは、
目の前に壁があると、どこに手をかけ、足をかけると上まで登れるな…
なんていつでも考えているのだろうな。
次元が違うな。