そうした場面を作る為みたいに小寺さんに対する悪意が唐突に描かれたり、卓球部の彼と怠け者グループの県大会後のやり取りはあれ前向きと後ろ向きと、どっちの意味合いで描かれているのかよく解らなかったりと。
疑問に思う点もなくはないんだけれども。
今はもう存在しない園芸部のレガシーを誰知らず受け継ぐ小寺さん、というキャラ付けだったり、学園祭の手作り感の再現度だったり。
小寺さんの素直さや直向きさが静かに伝播していく、即ちまるで押しつけがましくないメッセージの伝え方などが実に好印象。
静かさが印象的な、とても好い青春映画で御座いました、と。