海猫

燃えよデブゴン/TOKYO MISSIONの海猫のレビュー・感想・評価

3.3
二昔前の香港映画のバカバカしいノリをあえて今やってみましたよ、といった風情のアクション・コメディ。ギャグの緩さに対して、ドニー・イェンのアクションはキレキレなのが面白いギャップ。ドニー・イェン演ずる刑事が日本にやって来て大暴れ!って話なんだけれど、実際に闘う歌舞伎町は、大掛かりなセット。なのでイマイチ臨場感に欠けるのが、惜しい。そのぶん、セット撮影だからできる趣向を、盛っているので納得感はある。あと、なんぼ緩いギャグメインとはいえ、ストーリー性を犠牲にし過ぎかも。変な日本観は監督が谷垣健治だし、ある程度はわざとのように思う。終盤の東京タワーの決戦はかなり熱く、観ていてテンションが上った。ドニー・イェンはデブの特殊メイクをしていても、敏捷に動いてこのへんの頑張りも買い。
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