悲しみが乾くまでの作品情報・感想・評価

「悲しみが乾くまで」に投稿された感想・評価

0naiii

0naiiiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェシーと再婚するオチじゃなくて本当に良かった。オードリーは勝手だけど、なんだか人間らしくてすき。耳たぶを下に強く引っ張るくだりはちょっと面白かった。笑
弟がとことん良い奴。

これはベニチオ・デル・トロのPVかな?ってくらい、ジェシーに関してはどのシーンもすき。特にハーパーとドリーと戯れてるのが素敵過ぎて、最後のお別れのシーンで泣いた。
最愛の夫を亡くし、絶望の底に落とされた妻の『悲しみが乾くまで』を描く。
徐々に心の傷を癒すのは、ドラック依存症の男。そして、この男も問題を抱えていて・・・

人間と人間が接することで心が救われる。
なんとも心地よい幸福感に包まれる映画でした。
脇役も思いやり溢れる暖かいキャラクターばかりで、心を穏やかにします。

デルトロの演技も見どころ。
迫真のトリップ状態で、本当にクスリやってないか心配になってしまう。かと思えば、子供たちを優しい目で見守る良き父親も演じる。
強さと優しさを兼ね備えた俳優ですね。
朝子

朝子の感想・評価

4.5
作品紹介の簡単な粗筋を読んで、夫を亡くしたセクシーな妻とヤク中のセクシーな夫の親友を観ると、どうしても、いつくっつくのか?という先入観で鑑賞してしまっていたが…全然違う。白状すれば、そう、ベニチオ目当てだ。
脚本があるのだから、謀ってはいるとはいえ、沁み入る奥深さを考えると時間が過ぎる、日が暮れる。そして、夜空に浮かんでいるであろう星は自ら輝いているのか、光を反射しているのか、と考えている。

裕福さは生活にとって大きな味方なのに、悲しみは癒やさない。そして結局は、2人の別離も引き起こす。親友のヘロイン離脱で必死に行動し、生気が戻る妻をみれば、単純に生活資金の為に働いていたら、とも思う。心の内に妻の姿をみた親友は、妻からの金銭援助で更生施設に入る。妻に余裕がなければ、もしかしたらゆっくりゆっくり何かが始まったかもしれない。でも、子供と穏やかに過ごせる日常や、薬物からの脱却は裕福さのお陰だ。夫の残した裕福さは善だろう。しかし、善の真意の表裏が感慨深い。

原題の、火事で失くしたもの。失くしていなかったものを亡くした慟哭が、やっと悲しみを癒やす始点となる。が、切ない。

そして、あのラストと邦題。
悲しみは乾いたか?乾いていない。ただシャワーにうたれてはいない。濡れていても。土砂降りの雨でも車を運転できるのだ。赤い薔薇の善意も受け取れる、妻の輝きだした人生の希望がみえる。

ただ、最後は親友。これが逆なら明るい場所だけをみるのに。
親友の決意の意味と深さと濡れた目を見れば、過去の自分や夫や、妻と子供達との日々を失くした、親友の悲しみが乾くまで、どれだけかかるだろう。また、薬の確保を夢にまでみて安心する薬物依存は死ぬまで続く。自分の存在が、自ら輝く妻や子供達の行く末に影を落とすだろうと、彼は知っている。ブライアンという輝きを意味する親友やその妻や子供達の輝きを反射している自分を知っているのだ。
親友が赤い薔薇に託した「善(意)」とは?
2度と触れないと、薬物だけでなく、妻や子供達に2度と関わらない、のが、彼が考えた、彼のできる善意、という事ではないだろうか。
HAL2016

HAL2016の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

旦那の代わりに死ねば良かったなんて、赤の他人の奥さんから言われたとしたらどんなでしょうね。演出がいいですね。じっくり取って段々感情が高ぶって行くところなど感情移入して見ることができます。
yoshi

yoshiの感想・評価

3.8
突然、夫を亡くした妻。
突然、親友を亡くした麻薬中毒の男。
二人のどうしようもない喪失感と、感情を抑えて支え合う優しさが、痛いほど胸を打つ。

大切な人を亡くしたとしても、残酷にも残された者の人生は続くのだ。
この映画に常に漂う悲しみ。しばしばクローズアップされる演技者の眼で静かに語られる。

夫が放って置けなかった親友を、妻は夫の意思を引き継ぐかのように面倒を見る。
それが死んだ夫との唯一の繋がりであるかのように。
男から語られる自分の知らなかった夫の優しさに触れ、失われた心の隙間を埋めるかのように。

男は親友の死後、彼の気持ちに応えるように社会復帰を試みる。
しかし、親友の妻の悲しみを埋めてあげたくて、同居の申し出に甘える。
親友の妻と家族を支えることが、これまで面倒かけた親友への償いであるかのように。

物語が進むにつれ、見ていてとても辛くなる。
当然だが、麻薬中毒の男は死んだ夫の代わりにはならない。
親友の妻の優しさは、男同士の友情ではなく、男にとっては憐れみに感じられてくる。

ついに耐えきれなくなった妻は、感情を爆発させて泣き叫ぶ。
(なりふり構わぬハル・ベリーの演技)

夫の代わりにはなれないと気づいた男。
居場所を失った男は再び麻薬を摂取してしまう。(禁断症状の時のベニチオ・デルトロの演技がとてもリアルで衝撃的だ。)

亡くなってしまう夫を演じたデビッド・ドゥカブニーも微笑みの中にも真摯な眼差しで意思の強さを表現している。

匠みな演技者たちが、淡々とした映像の中、激しい悲しみと喪失感を抑えた演技で表現している。

胸に重く残る価値観を持つ映画。
繊細な短編小説をじっくり読んでいるかのような佳作である。
ただし、登場人物が優しければ優しいほど見ていてとても辛くなる…
式部

式部の感想・評価

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ぼろぼろ泣いてしまった
Skrimson

Skrimsonの感想・評価

3.5
大人向けの恋愛映画やな
まだあまり共感できないところ
とり

とりの感想・評価

3.5
「悲しみは癒えた?」逃避したい現実、この傷はきっと癒えないだろうーーーーそれでも生きてる、それが何より大切。何かを失っても生きてさえすればまたやり直せるから(→だから誤解を呼ぶ邦題)。
見るにはまだ早かった、こんな状況が来ないのが一番なんだけど。そして見る前に思っていたより真摯に暗くヘビーな時もあった、だからこその微かな光みたいな希望。スサンネ・ビア監督らしい"目"の演出で神経がピンと張り詰める。作中で白黒映画への言及があったけど、本作も光と影のバランス、陰影のメリハリが際立っていて登場人物たちの境遇や心境に寄り添っているよう。特に主演二人の適役っぷりと熱演にはタジタジで圧倒される、時に狂気じみているよう(ベニチオ・デル・トロがヤク中とか完璧、疑問あるなら彼のヤバい目を見よ!)。ジャンキー仮免許パパが加わった即席疑似家族の物語はその取っ付き難い語り口から単なるスリーピングムービーになる所を踏み止まって多少メロドラマ過ぎても抗い難い感情量で胸を打つドラマに仕上げているーーーー"ACCEPT THE GOOD"
自分はどれほどあの人のことを知っていたのだろう?最愛の人や子供について自分の知らなかった真実、それは些細なことかもしれないけどやっぱり気になる。意図せず残されたものが自分を剥き出しに衝突しながらも支え合う激しい様は冷えた心にも熱を帯びている。だからこれらを奇行などと片付けてはいけない、一蹴して忘れ去ってはいけぬ誰にでも訪れうる極限。ぼくなんかの想像だにできないほどの傷を負った人の言動やどんな心境になるかなんて何が正解か分からない。心に大きな穴を抱えて虚無に襲われても亡くなった人を本当に無くさないために何ができるだろう。悲しんでも悲しんでも悲しみ足りずまた手を伸ばしてしまう、終わりなど来ないように。まるで立ち直るには多くを失いすぎたように、それでもまた幸せになれると信じたい。それと同時に前に進むことも何かしらの方法でできるはず。きっと深すぎてぼくの経験も心も追い付いていないのだと思う、ある意味で取り残されて寂しくなる。けど、こういう喪失感から立ち直ったりする系の物語って残される人たち金持ちの割合高くて生活に困っていなさそうだからリアルに欠けることも(緑の生い茂った綺麗に整った庭があって、と)。それだけ集中して心情にだけ注力できるということもあるかもしれないけど。この夢から覚めても決意が揺らがぬように自分を正す、そんなキッカケを探してる。火事で何かを失ってもまだ間に合う本当に大切なものに至る試み。

「パパみたいに死ぬの?いつ?」R2-D2なら友達になれる→デルトロのスター・ウォーズ出演に向けての10年越しの前フリか
「またハッピーな気持ちになれるかしら?」
「暗いと輝くのか」「自ら輝くの」
「善は受け入れろ」
「最高にハッピーな気分だ、そこで目が覚める。二度と触れない、二度と触れない、二度と触れない」
勝手に関連作『チョコレート』『21g』
苺

苺の感想・評価

3.4
旦那さんを亡くして苦しむ妻と旦那の親友がメインな話。
親友は弁護士だったのにドラッグ中毒になってしまったんだけど、ベニチオの演技が良いね〜♡
渋くてかっこいい!
結構暗い感じなストーリーな中に感動があるんだけど、特に泣かなかったな。
でもハルベリーの演技も良かった。
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