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女王蜂の神秘のmingoのレビュー・感想・評価

女王蜂の神秘(1962年製作の映画)
4.2
生物進化の謎を追求した科学映画の巨匠樋口源一郎(画家木村荘八の弟子てのもやばい)、昨年3月に観れるはずだったがコロナにより一年以上先延ばしにされた本作をついに鑑賞。感無量。一糸乱れぬ秩序を保つミツバチ社会は日本の、いや世界の縮図。一貫してミクロなのに、ミクロ視点からみえるマクロ、ミツバチの生と死のドラマチックさも兼ね備え、これはもはや「パワーズオブテン」を超えた代物ですね…
くるくる回ってどうしたかと思えば情報伝達の手段であるキュートなダンス、女王蜂のフォルムを保つため決めるための王乳の役割、日本社会と同様の分業社会、鬼瓦スズメバチとの闘争など見どころカットしか無くて忙しい。記録映画としては死ぬまでに観ておきたい一本だし、アクション映画としても優れすぎている。花の上で亡くなるミツバチカットの儚さ美しさは二度と忘れることはない。傑作
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