PIENO

破壊の日のPIENOのレビュー・感想・評価

破壊の日(2020年製作の映画)
3.7
これだけ国立競技場が空虚に感じられたことがあったか。オリンピックはいつの間にかアマチュアスポーツの祭典から、経済を最大限に回す利権に塗れた祭典へと変貌した。スクリーンに映し出された国立競技場がただ虚しい。

経済を回すことで本当に幸せを掴むことができたのか、資本主義を追求したことで得たものは何だったのか、グローバル化により壊されてきたものは?作品からはそれらに辟易とした叫びのようなものを感じる。

皮肉にも今作はオリンピックのために設けられた「スポーツの日」に公開初日を迎えた。スクラップ&ビルド、最後に発した「変われ!」に込められた祈り・願い・想い。ヒリヒリとした感覚とともに未来に向けたメッセージが伝わってきた。

追記:赤ではないマヒトさんが見れます。
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