カカオ

なぜ君は総理大臣になれないのかのカカオのレビュー・感想・評価

3.1
もうすぐ参議院選挙があります。
本作品は衆議院選挙ですが、だいぶ前に録画していたものを思い出したので鑑賞してみた。

失礼ながら、正直そんなに期待してなかったのですが、まぁまぁ面白かった。序盤のフレッシュな小川淳也に好感が持てる。民主党政権時代の躍動感にも好感が持てる。


街頭での応援演説は心から支援されているところが感じられる。みんな涙ぐんでおり、多くの苦労を知っている。


国会での発言も良かった。自民党と政権運営のプロらしさに圧巻させられた発言は正直な感想だろう。



しかしだ、

悔しさの弁は届くものの、何も物事は進展しない。または何も進まない国会の時間消費を今後も続けていくのであろう。





ただただ、不運な方だ。

本当に良い方で、慕われやすい人財なのに、したたかさを備えていないところが政治家としての欠点かといった結論となっている。





他国の選挙を詳しく知っている訳ではないが、日本の選挙活動は何かがおかしい。街宣カーで他党に負けずと声を張り上げる。本当にその行動は目的に沿っているのか?単に名前を連呼して洗脳したい目的にしか思えない。




ではどうすれば良いか?


私見になりますが、私は党首討論ではなく選挙区の立候補者どうしで意見をぶつけ合えば良いと思っている。その討論に怯むようでは勝てないようにすれば良い。

例えば、今回の選挙戦であれば、物価上昇対策、新型コロナ対策、エネルギー問題、少子化対策、安全保障、社会保障、改憲、教育、また地域の特異な事柄などをどのように考えているのかを討論すれば、他党に負けない街宣の考え方はいらなくなる。それぞれが主な項目に対する考え方とプロフィールを参考に投票すれば良い。街宣に力を入れなくて済むのであれば、地域にとってもうるさくないし、互いに嬉しいことではないだろうか。これを望まない人は、選挙の時期に忙しくなって臨時収入を得られる人だけだと思う。

比例の復活当選はあってもいいけど、選挙区を持たない比例代表だけの立候補者はいらない。タレント議員に有利なだけである。


選挙活動に金がかからないのであれば、立候補するハードルも下がる。声の大きい人が勝つのでなく、共感が得られる人に勝ってほしい。


少し作品の主旨からズレていますが、家族ぐるみで選挙活動に臨み、本音はイヤイヤだけど必死でやっている姿を見て、根本的に何かがおかしいと思えてしまう作品でした。
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