悪魔を倒しゲートを閉じられるのは、穏やか心と愛と光のエネルギーだけだ。
光のエネルギー(火薬)。
両親が数日間出かけて姉のアルと留守番することになったわんぱく少年のグレン。
彼は雷が落ちて倒れた裏庭の庭木の撤去痕の穴の中から丸い石を見つける。
親友のテリーと共に石をハンマーで叩き割ると、割れた石が輝き出して近くにあったお絵かきボードに謎の文字が。
思わず文字を読んでしまうグレンだったが、それから突如グレンとテリーの身の回りで次々と謎の怪奇現象が巻き起こる!!!
バンドの本で偶然情報を手に入れたテリーによると、どうやらグレン達は知らず知らずの内に、地下世界の悪魔を解き放つ門を開けてしまったのだ!!!
そしてその夜、悪魔達は大復活しグレン達に襲いかかってきた!!!
裏庭の巨大な穴から解き放たれて地下世界の悪魔に、少年少女が立ち向かう、ジュブナイル・オカルト・ホラー。
80年代から今日に至るまでB級映画をコンスタントに制作し続けている、ティボー・タカクス監督の監督デビュー作。
見ようと思ってた映画が皆レンタル中だったので退散しようとする中、目に留まったので急遽レンタル。
お話はヤバい怪奇騒動に巻き込まれた少年が、勇気を振り絞って怪奇に立ち向かう王道なジュブナイル映画のプロットで、まぁ目新しさはそんなにないかな。
前半は主人公の少年が怪奇にビビりながらお留守番してたり、姉が不良な友達を連れてきて面倒くさい事になったりしてるけど、ちょっとした怪異は起こりつつも絵的には地味なので面白みには駆けるかな。
でも後半からはそれまでの憂さを晴らすかのように、キモグロなチビ悪魔達がわんさか出てて来て、どったんばったんな大騒ぎに!!!
(しかもチビ悪魔の名前は”ミニオン”、某アニメ制作会社もビックリ。w)
ストップモーションで動き回るクリーチャーに、特殊メイクやVFXを駆使した特殊効果は、時代を感じ見ごたえがある。
ファミリーで楽しめるジュブナイル映画だから残酷シーンは皆無…と思いきや、偽物の親父の顔面がデロデロに溶けたり、手の平に付いた目玉にガラス片をブッ刺したりする過激なシーンも。
まぁ、家族で楽しむタイプの映画でエグイ表現は抑え目なので、そういうのが苦手な人やお子様でも見れ…るかな?w
チビ悪魔だけではくゾンビも出てきたり、ラストではデカいラスボスまで登場したりと、サービス精神満載で最後まで楽しませてくれます。
(ラスボス、めっちゃ弱いけどwww)
あちこちで低予算な面は出てるし、ファミリー映画にしてはダークすぎるし、「グレムリン」とかに比べれば地味な内容ではあるけど、特殊メイクを駆使したB級ファミリーエンターテイメントホラーとして楽しめる、80年代ホラーの良作。
HDリマスター化され、TSUTAYAの発掘良品に並ぶのも納得の出来ですので、是非。