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エルのsonozyのレビュー・感想・評価

エル(1952年製作の映画)
4.0
ルイス・ブニュエルもう1本。
『Él(彼)』とは、フランシスコ。四十過ぎの独身(どうやら童貞らしい)。
敬虔なカトリック信者で神経質。広大な邸宅で召使いパブロや女中と暮らしている。

ある日教会で美しい女性の脚に見惚れるフランシスコ。(出ました脚フェチ。笑)
運命を感じた彼は、彼女グロリアを追いかける。
グロリアには婚約者ラウルがいたが、フランシスコの熱烈な求愛を受け結婚する。

数年後、街でラウルにばったり会ったグロリアは、疲れ果てた表情で、フランシスコの激しすぎる嫉妬(妄想)と異常な言動について語りだす・・

ブニュエルが「どの映画よりも、自分を表現している。主人公には何か私の分身がいる」と語ったというフランシスコの嫉妬〜狂気。パラノイアぶりがヤバいです。(つまり、ブニュエルもやはりかなりヤバいキャラだったんでしょう。笑)

このジャケットは、フランシスコがグロリアを誘って大聖堂の塔に上り、突然首を締めて手すりから落とそうとするシーン。
ここまでされても家を出たり離婚してないグロリアも..優しすぎるのかマゾなのか。。笑;

フランシスコ役を演じたメキシコ映画界隋一のダンディー俳優というアルトューロ・デ・コルドバに拍手。

※英語字幕にて
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