ひめ

君は永遠にそいつらより若いのひめのレビュー・感想・評価

4.0
人と関わることはしんどく難しいけど
人と関わることで得られるものがある
自分を喜ばせるのも苦しめるのも他者でありまた他者をそうさせるのも自分なんだと描かれるホリガイの日常の中に他人との関係性と距離感のジレンマが詰まっていた
仲良くもないのに土足で踏み込まれたり仲が良くても気づけなかったり言えなかったり相手を知りたいと思う気持ちが芽生えるけど怖かったり、傷ついたり傷つけられたりそれでも繋がっていたかったり
ホリガイにとってのイノギさんみたいな存在を私は未だにずっと探し続けている

「隠していても気づいてあげられなきゃいけないんだ」とか言っちゃう主人公は青いなと思ったけどその青さが良かった
圧倒的に他人に無知、と自覚している点で全く欠けてないと思ったけど、本人は苦しくてそれを他者である私が決めつけちゃいけないわけよ
誰にだってコンプレックスや悩みがありそれを隠して生きているということを忘れがちで自分が一番不幸になりたいってなりがちよね
言葉にしなければ伝わらないし言葉にしなければ知ることは出来ない他人に興味がある人の方が少ない
だけど、気づいてあげられるように私もなりたい

とりあえず冒頭の枝豆男は逝ってよし
ひめ

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