LEONkei

デリート・ヒストリーのLEONkeiのレビュー・感想・評価

デリート・ヒストリー(2020年製作の映画)
1.5
ネットに上がったものは一生消去する事は出来ないが、消去出来ないのはネット上のものではなく人生そのもの。

現代社会はGAFAを始めAIやネットによって生活が成り立ち支配されていると言っても過言ではないが、貧困層になればなるほど依存度は高くネット社会に溺れ社会の奴隷となる皮肉を込めたコメディ。

しかし気持ちは分からないでもないが映画の中の主人公は自業自得で、好き勝手にやって来たツケが自らを苦しめる悲劇で有り喜劇でも有る。

そして決まって言う事は『政治が悪い』『富裕層が悪い』『社会が悪い』『環境破壊のせい』…、挙げ句の果てに散々利用してきた『ネットが悪い』と頓珍漢な怒りを自分の根本原因を忘れ無関係な対象を見つけ文句を言う。

こう言った人達はどこの世界にもある一定数必ず居るもので、文句や不満を言うだけでは何も変わらない。

更には同類が互いに同調し合えば心地良いのかも知れないが、身近な環境を変えなければ負のスパイラルに陥る事を知らない。

分かり合うよりは確かめ合うこと。

こう言った現代社会に苦しむ人々がいるシリアスな内容をブラックコメディで風刺すること自体は映画の題材として良いが、なにより映画の作りが中途半端で笑える部分も有るが主人公の設定に疑問が残る。

身から出た錆は自らが磨き落とし直さない限り腐り続けて行く..★,
LEONkei

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