ちゃわん

わたしのお母さんのちゃわんのネタバレレビュー・内容・結末

わたしのお母さん(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

私のお母さん

https://www.watahaha-movie.jp

セリフも少なめ、長回しを多用して、劇伴もほとんどなくトーンの低い静かな作品でした。

井上真央という素晴らしい演技力のある主演女優がいて、初めて成り立つ映画でした。

母と娘のすれ違い・・
ましてや下に弟妹のいるシングルマザー家庭のお姉ちゃん・・となれば、いろいろと我慢を強いられる立場だから、そりゃ積もり積もった何かがありますよね。
お互い素直な思いをぶつけられぬまま大人になり、家庭を持って別々に暮らしていたところに、ひょんなことから同居することになったら、一気に感情同士がぶつかって、ハレーションが起きる様子を見事に映像化してました。

どこの母娘間でもある、普遍的な題材を見事に映画化してました。
ただ個人的には、長回し減らしてもう少し説明的な台詞や、劇伴があってもいいんじゃないかと思いました。
100分台のそんなに長くない作品とはいえ、辛い記憶のフラッシュバックが繰り返されたり、悲しい結末なので、あまりにも静かでトーンが低いと、見てるこちらが耐えられなくなってしまいます。

それにしても、井上真央が、旦那にバレないようにタバコをググらせる、スーパーでパートするアラフォーの地味な人妻がハマる役者になってた・・のは、いろいろ衝撃でした。
自分の中の井上真央は子役か
見てた役者だし、制服姿の学園ドラマのヒロイン(牧野つくしとか)が強いので、ずいぶんな時間の経過してるのを自分の中でどーも処理しきれてない感じです。

石田えりも白髪の小汚いオバちゃんになってたのも、びっくりでした・・
女優たちでもこれだけ歳を取るんだから、そりゃオレだってオッさんになりますわ・・
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