『作品を守るためにも、譲れないものがある』
半グレにボコられてくすぶっていた男がタイムリープによって運命を殴り変える英勉監督作品は、優れた企画は映画化に適した原作を映画に適したキャストでやることだと証明し、シリーズのポテンシャルを超えてしまっているかもしれないヤンキー映画の傑作。
多くの実写化作品が原作の要素をめちゃくちゃに配置しクソみたいなオリジナリティとする中で、ストイックに絞った超重要シーンだけで紡いたストーリーテリングは最適解だし、多くを語れないところを余白とすることでシリーズ映画としての可能性すらある。
北村匠海くんに山田裕貴くんに吉沢亮くんという今僕の五指に入る男たちがカリスマ性を発揮し、もはやこれはリベンジャーズではなくアベンジャーズなのでは思ったところだが、るろ剣では騒音だったイキリエキストラもやはり適材適所こそ世の理に導かれる。
