ジェイD

東京リベンジャーズのジェイDのレビュー・感想・評価

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)
4.0
負け犬で弱い主人公が「大切な人を救う」「自分の人生やり直す」ためにボロボロになりながら過去に立ち向かうなんて熱いに決まってんじゃん!!

ドン底フリーターのタケミチは電車の事故により、不幸の始まりでもある高校生時代にタイムリープ。そこで運命を変えると、現代にも影響が出ることがわかる。ヘタレのタケミチは関東最凶組織「東京卍會」に接触し、現代で死んだかつての彼女ヒナタを救うべく過去を書き換える…。

原作、アニメ全くの未履修で参戦。初っ端から割とバイオレントな映像にドキッとしたが、そこからはかなりのテンポ感で進んでいきドンドンのめり込む。現代に戻り過去と行き来し始めたあたりから、ずっと楽しめました。漫画アニメを知ってる人なら頷きながら観られたのでしょうが、マイキーのマの字も知らなかった初心者からすれば最後の決戦はだいぶハラハラしながら観ることができました笑 まさか運命変えられないんじゃないか…?と気が抜けなくて。

とにかくキャラクターが悪役含め全員魅力的でした。タケミチのヘタレなりの粘り強さ、ヤンキーの頂点に立つマイキーの人間力、東卍の心と称されるドラケンの安心感、圧倒的ヒロインとしてタケミチを支える強さを持つヒナ、ガタイから溢れ出る悪の大将キヨマサ、頼りになる親友5人組などずっと語ってたい。特に山田裕貴さん演じるドラケンがカッコ良かったです。彼から「祭り」という単語が出ると彼が出演していた違うシリーズがよぎってしまって良くない(良い)。

作品の規模というと主人公周り、地区的にも東京から出ないくらいなのでそんなに大きくは無いが俳優さん達の演技とアクションでだいぶ腹一杯になれる。賭ケグルイや映像研の実写シリーズを手掛けた英勉監督と聞いて作風的にどうなるのか?と観る前は思ってましたが、完全にヤンキーアクションとして振り切っていて驚きました。続編を楽しみに待ちつつアニメなども追って行きたいと思えた実写化です。
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