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グリード ファストファッション帝国の真実のseapointのレビュー・感想・評価

2.5
虫の知らせか、この映画を文章にした某書籍を拝読したが、ここに出てくるようなファストファッションではなく、ハイブランドでさせも、例えば最終行程がイタリアならばそこまで別の国で行っていてもタグの表記はmade in Italyとしても良いらしい?本当???

今、ファッション業界で問題の一つに挙がっている第三ヵ国の労働者の労働環境、時間、賃金。驚くほど低い賃金だが、各国の平均賃金と比べるとどうなのだろう。その国の労働法など通していない契約なのだろう。そもそもあるのか。
ただ生産国の労働単価が上がったら、もちろん消費者にしわ寄せが来るはず。3000円のトップスが4000円とか?ファストファッションの売りの一つは低価格であること。そうなると消費威力は確実に低くなる。あるいはセール時でなくては買わないとか。
質は価格と比例する。安かろう、悪かろうはあながち嘘ではない。椀シーズ持てば良いんじゃない?
なぜなら質を上げるなら技術を要するしかない。しっかり学ばなくてはならないし、育成には時間も要する。

あぁ、ファッションは楽しみの要素も入っているはずなのに。
結局の所、リチャードやその取り巻き、はたまた第三国の管理者が甘い汁を吸い上げているのだろう。こういう薄情な人間を巧く演じるよな、S.クーガン。
こういう経営者、才能は大事だし、ジャンルを問わず商売には必要だ。しかし映画とは言えラストはえぐかったなぁ。それでもきっと葬儀で心から泣く人っているのだろうか。息子も結局蛙の子は蛙のようだったし。この業界、この状況当分続くと思う。
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