ごろちん

バッチ’81のごろちんのネタバレレビュー・内容・結末

バッチ’81(1982年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ブラック企業推奨作品。友愛を謳う有志団体(大学サークルみたいな団体)「AKO」に入会を希望した新入生たちが先輩から受ける様々なしごきに耐えることで新入生同士の絆が深まっていくという感動的な映画(んなアホな)

正義・友愛・団結という名分の下、暴力から精神的な支配に置かれる過程と葛藤シーンが秀逸。パンツ姿で公道を走らされたりという軽いものから重いもの(割愛)までしごきがてんこ盛り。『時計仕掛けのオレンジ』かと思ったら『フルモンティ』のような楽しげなショーが入ったりとこちらも大きく揺さぶられて最後まで全く飽きが来なかった。

彼らの団体名「AKO」を合言葉にして「アルファ カッパ オメガ!」と叫び合う姿には眉を潜めたくなった。でも思わず口にしたくなるから不思議。ブラック団体において合言葉は盲信的な連帯感と精神的に追い込まれた自分を鼓舞させるのに有効なアイテムの一つ。

後輩いじめで一旦口に含んだビールをジョッキに戻して皆んなで回し、最後の人が一気に飲み干す、という文字にするだけでも悍しいイッキは、学生のとき飲み会で某航空会社の体育会系の人たちと一回だけやったことがある。あの友情イッキのルーツはこの映画だったんだろうか。 どっちでもいいけど、あの時の悪夢を思い出した。アルファ カッパ オメガ!(涙目)
ごろちん

ごろちん