【最強の雷神から最強の傭兵へ!】
Netflixオリジナル。すごい時代だ。。。
スクリーンで観たかったというのは贅沢な悩みなのか、というくらい凄まじい作品だった。
今やマイティ・ソーでお馴染みのクリス・ヘムズワース主演に迎え、
さらにMCUフェーズ3に華を添えたルッソ兄弟がプロビューサー(ジョーは脚本も)、
さらに今回初メガホンとなるサム・ハーグレイヴ監督はMCUでアクション監督として活躍と、
MCUチームが新たなチャレンジをした本作。
これまで幾多の危険な戦線を生き抜いてきた最強の傭兵タイラー・レイクが、
ダッカのギャングに拐われたインドの麻薬王の息子オヴィを
救うミッションを請け負う。
あとはとにかくタイラーが暴れまくるというシンプルなコマンドーアクション。
もはやクリス・ヘムズワースのアクションをこれでもかと楽しむ一作ですね。
タイラーとにかく強い。
肉弾戦も銃撃戦もお手の物。
冒頭の谷から飛び降りるシーンから超人っぷり発揮で、
アクションシーンは目の離せないシーンの目白押しでした。
でも本作の良いところは、そんな超人的な強さなんだけど、
それなりに被弾して傷を負うのが逆に良かった。
基本的に無双なんだけど、ある程度スキがあるというか、
食らったうえで倒す、みたいな漢気が
クリス・ヘムズワースに合ってて男でも惚れちゃうカッコよさ。
特に好きなシーンはオディを誘拐したアジトに乗り込んだところ。
銃の扱い方や投げ技の音に至るまでリアルを感じれる臨場感に痺れた。
あとはカーチェイスから市街に逃げ込むシーン。
いわゆる「ワンカット風」で撮られており、
まるで自分がそのシーンにいるかのような視点でアクションが展開されて
緊迫感をさらに掻き立たせる演出にさらに痺れた。
いわゆるFPSと呼ばれるタイプのゲームみたいな映像に仕上がってて、
ゲームをやってるようなスリル感だったなー。
あとは映画全体を通して、寂しい空気が多かったのが強さをより儚く脆くしていた印象でした。
裏切り、死別、逃避、悲しみを越えて信念を貫く姿がカッコよく、そしてすごく見ていて辛かった。
ソーみたいにお茶目なおとぼけシーンやボケる要素は一切なく、
クリス・ヘムズワースのダンディズムをこれでもかと際立たせた、そんな映画でした!
谷に落ちた後の川の中のシーンで、タイラーの右胸あたりに「MC・・・」というタトゥーが
チラ見えしてて、もしや隠れアベンズ!?と察してしまったのは考えすぎですかね笑