接続設定

タイラー・レイク -命の奪還-の接続設定のレビュー・感想・評価

4.0
クリヘム、ルッソ兄弟、キャップのスタントマンと、アベンジャーズファンには嬉しい組み合わせの本作。

クリヘム演じる凄腕傭兵タイラー・レイクが、麻薬王の息子オヴィをギャングの支配する街から助け出す救出劇。

タイラーの傭兵としての人物像、麻薬王の息子というオヴィの立場、敵として現れたサジュ、旧友のギャスパー、少年ファラド…それぞれのバックボーンや人間関係、その変化など、群像劇的な魅力もある物語も素晴らしいが、やはり一番の魅力は、クリヘムのアクション。

主に市街地や屋内、車での銃やアクションがメインだが、ただ「アクションのために銃を撃っているシーンがある」のではなく、アクションの見せ方に、とても機能的で実用的なこだわりを感じさせ、誰がどこで、何を、何のために、そのような動作をしているのか、が直感的に理解できて、なおかつハイスピードで進んでいくため、その機械的な無駄のない動作から、タイラーの傭兵としての凄腕感が伝わってくるし、雑居とした市街地の中でありながら、位置関係がとてもわかりやすいので、どのように展開して、どのように機能しているかということを、半没入的に楽しめるため、画面にグイグイと吸い込まれていく。

ジョン・ウィックやデッドプール、あるいはジャック・リーチャーなど、接近戦で機能的で、手堅くゴリッゴリのCQCなのかクロースコンバットなのか、その手のアクションが好きな方には是非オススメだ。

戦争、ないし銃撃戦ものであるがゆえ、やはり登場人物の大変は男だが、ゴルシフテ・ファラハニ演じるタイラーの傭兵仲間「ニック・カーン」が勇ましくも美しく活躍してくれる場面もあり、それが鮮やかかつスマートで、なんとも魅力的だ。
接続設定

接続設定