こいつぁ見事ですねぇ。
4月10日公開の007の延期による私の心にポッカリ空いた穴を埋め尽くしてくれる視覚型男性ホルモンサプリメントのような観終わった後粗チンもデカチンになる極太いや骨太なリビドーアクション映画ですよこれは。
ボーンシリーズに通ずる逃亡劇にアトミックブロンドの長回しアクションにジョンウィックの銃さばきと各映画の良いとこ取りでルッソ兄弟にクリヘムと4月を生き抜いた甲斐がありましたよ。
今となっては非常にありがたいですがマッツミケルセンのポーラーと同じくNetflixオンリーなのが信じられないくらいのクオリティですので来世では映画館でお初にお目にかかりたいものです。
本作のクリヘムはこんなクリヘムが観たいという全世界のヘムラーの夢をド直球に叶えてくれたかのような漢でした。
ジェームズボンドのように酒を飲むクリ、エンドオブシリーズのバニングのように薬を飲むヘム、ボーダーラインのデルトロのような目をしていたクリヘムは悲しみを背負い死に急いでいる孤独の傭兵そのものでした。
若干ホースソルジャーのヘムに似ている気もしますがホースソルジャーはグスタボかグスタフかなんちゃら将軍に完全に喰われていたのでもの足りませんでしたがタイラーのヘムは安心して観れます。
サムハーグレイヴ監督はルッソ兄弟と仕事したりなんとアトミックブロンドにも出演していたということで良いとこ取りの理由がわかりますね。
私はこの監督にシンクロニシティを感じざるを得ませんでした。
それはあるシーンで麻薬王の息子オヴィがタイラーに「タイラーという名前は似合っていない」と言い「何が似合っている?」とタイラーに聞かれると「ブラッド」と答えます。
私ってファイトクラブ好きじゃないですか。
かねてから私はクリヘムはブラッドピットに似てると公言していました。
そしてブラピに似ているクリヘムの役名がタイラーでファイトクラブのブラピの役名がタイラーダーデンでタイラーよりブラッドが似合っているとの台詞とくればパズルのピースは全てはまりました。
サムハーグレイヴ監督そしてルッソ兄弟さてはファイトクラブ好きだな?
これはデッドプール2の映画ネタ的なイースターエッグですね?見逃しませんよ私は!