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タイラー・レイク -命の奪還-のyumeayuのレビュー・感想・評価

4.0
"死に場所を求めて"

クリス・ヘムズワース主演によるNetflixオリジナルのアクション映画。
映画館に行けない今、自宅で新作が見れるだけでもありがたいのに、このレベルの作品が配信で見れるというのはNetflixの底力というもの。さすが。

ストーリーはインドの麻薬王の息子オヴィが敵対するバングラデシュの麻薬王アミールに誘拐されるところから始まる。
奪還の依頼を受けた傭兵のタイラー・レイクはダッカに潜入し、難なくオヴィを救出するが、アミールは軍と警察を使いダッカを封鎖し、タイラーとオヴィを追い詰めていく…。

制作は『アヴェンジャーズ/エンドゲーム』などMCUシリーズでお馴染みのルッソ兄弟。監督はルッソ兄弟と関わりが多いスタントコーディネーターのサム・ハーグレイヴが担当。

今回は電撃も使わないし、便利なトンカチももってないのにクリス・ヘムズワース演じる傭兵のタイラーが強い強い。
MCUを除くとクリス・ヘムズワースのゴリゴリなアクションってあまり見たことがない印象でしたが、今作では見事なアクションを見せてくれています。長身でゴツい身体の割に動きは機敏だし、もちろん銃の扱いも見事。そして何より立ち振る舞いが絵になる。
あと、彼がこんなクソ真面目な役を演じているところを久しぶりに見たかも。全然ふざけない(笑)。

そして、そのアクションを際立たせているのがカメラワーク。アパートを舞台にしたワンカット風の撮影はいったいどうやって撮影しているのだろう。
この辺りはさすがスタントコーディネーター出身の監督だけある。
ストーリーはシンプルな分、余計なことはせずにアクションに全振りな姿勢は好感が持てます。

また、脇役のキャストも良かったですね。
タイラーに信頼を寄せる女性指揮官を演じたゴルシフテ・ファラハニがめっちゃ美人。『パターソン』でアダム・ドライバーの奥さん役を演じた方ですね。

オヴィの父親の手下役でタイラーと激闘を繰り広げる元特殊部隊員のサジュもいいキャラでした。
めちゃくちゃ打たれ強い彼ですが、ずっと誰かに似てる気がしていて…。

あの微妙に長い後ろ髪!
ジョン・トラボルタだ!!
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