「ホセリサール」のアバヤ監督の初期作。舞台は1930年代、主人公ナルシンはプリンという娘と結婚し田舎の村に帰ってくる、不仲の親父と聾唖の召使マリオ2人がプリンに迫る不穏な空気。ついに父親がプリンを犯そうとすることでこじれていた関係が憎悪へ変化、抜刀し父親の首を勢いよく跳ねる演出に阿鼻叫喚。子供には見せらんない。生まれてきた赤ちゃんは写されないが毛むくじゃらで爪が伸び角が生えていると伝えられる、へその緒を噛んで羊膜を川へ放つ恐々演出。社会から隔絶された村で起きる悪夢のような事件はマルコス政権末期の当時のフィリピンを暗示している。トークについては「バッチ81」を参照。