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まともじゃないのは君も一緒のslowのレビュー・感想・評価

4.0
まともじゃないのはみんな一緒。え?全然そっち側の人間だったんだけど。全然日常なんだけど。え?あれ?面倒臭くてごめんなさい。成田凌をちゃんと観たのは『愛がなんだ』くらいのもので、その時とはまた違う彼の演技が面白い。ちょっと昭和エッセンス効いた面持ちというか、そういう印象は以前から持っていたけれど、本作ではそれと演技が相まっていて気に入った。清原果耶が見せる、初期の多部未華子が見せたようなムスッ顔。これ似合っちゃう子が好き。ちょっとした問題なら全部跳ね除けて何なら破壊していく可愛さ。だからと言って、こまっしゃくれた性格かと言えば単純にそういうわけでもない。こちらもしっかりと演技を観たことなかったけれど、嵌まり役だったのでは。けっこう歩きながらの長台詞が多かった本作。これがとても心地よく小気味良く、脚本の高田亮という方の貢献度も高いのだろうな(意識したことなかったけれど、良い作品にはけっこうこの人の名前がある)。自然と笑顔になれる瞬間とか、こうやって改めて切り取って観察すると、ほんのりとホッとするというか。一緒に顔がほころんでいることに気が付く。うん、この作品けっこう好き。
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