このレビューはネタバレを含みます
最近普通についてよく考える。
自分も普通じゃないと言われたうちの1人であるからだ。
この映画は、"普通じゃない人"が普通になるための話なのだが、とても他人事だとは思えず終始入り込んで見てしまった。
言われて見れば普通という言葉は使われる割に定義が決まってない事が多くとても厄介な言葉だ。こんな言葉がある事で、人は普通になることを強いられて生きていると思うと
'普通'という言葉に嫌悪感を抱く。
こんなことをここで書いている時点で普通じゃないと言われそうではあるが、、、
普通はこうする、普通はこうしない、だとか劇中ではよく使われていて見てて窮屈だと感じるところもあれば確かにこれが普通だなと思うこともあって自分に普通なところと普通じゃないところがあってもおかしくないんだなと思って見ていた中盤まで。
終盤、今まで普通に重きを置いてきたはずが、一気に転換して普通とはなにかを諦めること。そう言われたときに私も劇中の2人と同じく普通にならなくていいと思えた。
こんな大事なことをテンポよく、しかもクスッと笑わせながら伝えてくれた映画に感謝。