アルフレッド・ヒッチコック監督の第一作目の映画。
皮肉な運命を描いたメロドラマであるが、ところどころにヒッチコックらしさが見られる。
デジタル修復版、モノクロ着色版、生演奏付きの購入DVDで鑑賞。
物語は、ロンドンのダンサー舞台が映り、ある女性パッツィーは田舎から出て来た若い女をダンサーにしてあげたりする優しい女性。
彼氏ヒューと恋仲になるものの、彼氏は仕事の関係でアフリカに行く。
そしてパッツィーはヒューの友人と結婚するのだが、夫もアフリカに行ってアフリカ女性をたぶらかして自殺に追い込んでしまう。
夫を追ってアフリカにやって来たパッツィーは、自殺した女性の亡霊を見る夫に刺殺されそうになるが……。
こうした物語で、男が自殺に追い込んだ女性の亡霊を見るシーンは、このごろヒッチコック監督が多用していた合成場面となっており、「おっ、ヒッチコック映画だ!」と思える小品であった。