磨

マイ・ニューヨーク・ダイアリーの磨のレビュー・感想・評価

3.3
書籍の現場作業を綴ったジョアンナ・ラコフの回想録「サリンジャーと過ごした日々」を原作に、J・D・サリンジャーを担当する女性エージェントの元で働く新人アシスタントからの目線で描いたヒューマン・ドラマ。

舞台となる'90年代のニューヨークがとても素敵。映画の内容もあるけど、「不都合な理想の夫婦」で描かれたやや陰鬱な'80年代より、開放的なこの頃のアメリカは良い(この辺から下っていったのが日本だったり‥)

作品としては悪くないけど、まぁまぁといった感じ。正直に言うと思ってた映画とちょっと違ったかも(笑)
まぁそこはいいんだけど、主人公の成長物語‥というより、最終的にこの子が振り回す姿は個人的にはただの自分勝手に映っちゃった。中盤までは頑張ってるなぁと応援したくなる感じなんだけど…。うーん、加減が難しい。
彼女、可愛いけどね。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でブラピを牧場に誘っためちゃセクシーなあの子ですよ(その役名も”プッシーキャット”)

上映時間のわりにテンポも良いとは思えなかったのも少し割引材料。ラストも驚きは…ないかな。


あと、この内容なんだから邦題はかえずに「My Salinger Year」の方がイイと思う。サリンジャーとの物語なんだし…。コレだとありふれてて何処かに埋もれちゃいそうなタイトルだし(笑)
磨