映画館にて視聴。
SNSで映画ファンの皆さんがすごいと話題にされていたので観に行きました。
監督はアカデミー賞にノミネート経験もある
ヴァディム・パールマン。
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第二次世界大戦中のドイツ。
ナチスに捕まったユダヤ人青年ジルは、
処刑される寸前に自分はペルシャ人だと嘘をついたことで一命を取り留める。
収容所のコッホ大尉がペルシャ語を習うためにペルシャ人を探していたのだ。
ペルシャ語を教えるよう命じられ、咄嗟に自ら創造したデタラメの単語を披露して一時は信用を取りつける。
偽りのペルシャ語レッスンを続けるジル。
そのレッスンは何ヶ月も続いていく…
ジルの作り出す偽のペルシャ語にはある秘密があった…
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短編小説から着想を得た脚本ということですが、実際にあったホロコーストでのユダヤ人の大虐殺を描くのに、
ナチス側に名前や体温を与えることでより恐ろしさが伝わりました。
恋バナの後、歌を歌った後、ユダヤ人を殴り殺すナチスの日常。
一方のジルはコッホ大尉の庇護下にあり、
ぎりぎりのラインで生き延びる。
一方、共に収容される仲間たちは次々と殺されていく。
生きているだけで良いのか?
自分は何のために生きているのか?
ジルはいつしか記録者となる運命を背負う。
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戦争の悲惨さを伝える映画が、
今までにはなかった姿で現れた気がします。
ラストには静かに涙が出ました。
ホロコーストを題材にした映画にまた新たな名作が生まれたのでは。