Yoshmon

GUNDA/グンダのYoshmonのレビュー・感想・評価

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)
3.6
家畜こそ地球上でもっとも惨めな命。
一つの命として尊ばれていない命。
そんな風に見えた。

普段サステナビリティを考えると、仕事柄もあって脱炭素など地球環境へ思考が向くのだけれど、アニマルウェルフェアを訴える人たちの気持ちは言葉を語らぬこのドキュメンタリーを観るだけで十分伝わってきた。

人工的に繁殖させられて、強制的に成長促進(自然成長よりも早く身体が大きくなるよう操作されてる)され、身動きの取れない不衛生なゲージで一生を過ごし、毎年鳥インフルエンザなどインフルエンザの時期になると感染した家畜の大量処分がされる。
命の沙汰も人間の都合次第。自らの意思はないも等しい。

やりたくないけど、肉を消費する立場として一度は自分で屠殺、解体を経験するのを義務教育にしたほうが良いよね。

作風としてはモノクロの映像を通して、とある畜産農家の動物たちの日々を追っただけのもの。
作風は好き嫌いは分かれるかな。

しかし耳をつんざくような豚の鳴き声のけたたましいこと。
Yoshmon

Yoshmon