おたしん

サイモン・バーチのおたしんのネタバレレビュー・内容・結末

サイモン・バーチ(1998年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気好きでした。
でも想像以上に切なくて泣いちゃう。

前半は明るくて楽しい感じ。
アルマジロが印象的で羊飼い役やりたい子たちが多いのに笑えて大型犬に舐められるサイモンが可愛いです。

小さい容姿ってだけで他の子たちと何ら変わりないよね。
むしろ達観してて大人びてる。
言うことが鋭角すぎて。笑
あとさすがに演劇は大混乱でしたw

ハッピー映画かと思ってたけど悲しいことも起きてしまう。
運悪く打ったボールでジョーの母親が亡くなってしまったのはビックリでした。
何でこんなことが。

父親探しも本格化してまさかの司祭だったのね。
そこの経緯というか詳細をもっと聞きたかったな。
ジョーが落胆したり司祭が去ったりの理由が気になる。

そしてバスの事故。
ヒヤヒヤしました。
サイモンかっこよかったな。
落ち着いてみんなを助け出す姿は完全にヒーローでした。
この容姿だから小さい子が従ってくれるっていう自虐ネタみたいなのに涙出ちゃう。

いやまさか水泳とか潜水のくだりがこうやって繋がってくるとは。
ミシシッピとかよく分からんて思ってたのに感動させられた。

最後の最後までヒーローだった。
あんな状態でも他の子たちをまず心配したり。
素晴らしい人間だわ。
ジョーの涙が綺麗すぎて何かもう泣けた。

いつものコースを1人で駆け抜けるジョーが切なくて。
母親を失って親友までいなくなってしまって乗り越えるのが大変すぎる。
おばあちゃんまでもが亡くなって彼からそんな奪わないでくれって思った。
本当に神様はいるのかね…。

ラストも良かった。
子供の名前をサイモンと呼んだときまた泣きそうだった。

あんまり詳しく描かれてなかったけどサイモンの両親酷すぎん?
冒頭で子供に失望して無視したみたいなの見たとき信じられなかったわ。
嫌っているとかじゃなくて無関心な感じ本当につらかった。
身体的な部分ではなくそういった境遇に対して優しく接してあげて欲しいと思ったけど先生たちのやり方もすごい嫌いだった。
大人げないっていうか汚いわ。
サイモンの方が大人だし多分口喧嘩では勝てないとかそんな感じですかね。
司祭の言葉キツすぎてキレそうだった。
「言いづらいけどみんな離れたがってる」とかよく言えるな。

あんな奴が父親なのは嫌かもな。
バスで気失ってたけど何かバチ当たって欲しかったw

てか結構宗教感も強めでした。
でもただ信じたいものがあるって感じで強制的でもなくてちょうどよかったかな。
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