Nao

砕け散るところを見せてあげるのNaoのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

中川大志と石井杏奈、堤真一の演技力がめちゃくちゃ光る映画。小説を知ってたからストーリーは分かってても、ずっと息もつかせない、劇場でこんなにハラハラしたのは初めて。先輩に危険を知らせるシーンで、玻璃の抽象的な物言いに苛立ち、電気をつける演技。日本俳優の中でもかなりレベルの高い演技だったと思う。石井杏奈ちゃんも、明るくキビキビした印象が強いだけに、玻璃として生まれてきたかのような柔らかい優しい絶望を受け入れた女の子になってて驚いた。話としては、ラブストーリーとサスペンスと哲学が混ざったような、かなり頭を使う話。お父さんを殺した。2人は生き残って幸せに暮らしている。でもあの日の玻璃は救えてない、取り残したまま、ヒーローになれていないという気持ち。普通に暮らしてたら分からないあの気持ちが、わかるような気がしてしまった。宣言の影響で全然見に行けず、やっと最終日に見に行けたので本当に良かった…この映画は最高だと思う。