大野大輔に枯れるほど泣かされるとは思ってもみなかった。
夢を追うこと、夢を応援すること、アラサーミュージシャンの葛藤が痛いほど詰まってます。ドンピシャで胸にくる人もたくさんいるのでは。
何が良いって、大野大輔作品の脚本の面白さが全く損なわれず、熱い青春映画に仕上がってること。やっぱりこの人はクスッと笑えるセリフが上手。
そして月見ゆべしを演じた早織さんの歌とギターが良すぎることだろう。知らずに見たらシンガーソングライター出身の人が役者やってるのかと思っちゃいますよ、これは。西山小雨さんの曲がいいのはさることながら、コロナで撮影延期になった分、ギターの練習期間が伸びたそうな。この仕上がりを見ると「撮影延期になってよかった...」とすら思う。
青春と訣別するための3部作最後の作品。訣別、しなくてもいいのになあとすら思う。
