マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエットの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

上映館(4館)

マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット2019年製作の映画)

Matthew Bourne's Romeo and Juliet Cinema

上映日:2020年06月05日

製作国:

上映時間:91分

あらすじ

「マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット」に投稿された感想・評価

ラウぺ

ラウぺの感想・評価

3.8
お馴染みのシェイクスピアの戯曲を題材としたセルゲイ・プロコフィエフのバレエをマシュー・ボーンが新解釈したものを映像化。
舞台は近未来、反抗的な若者を収容し矯正する施設「ヴェローナ・インスティチュート」。男女は別々に収容し、交流も限られるなか、看守のティボルトはジュリエットを独り占めすべく、強引に小部屋に連れ込んだりしていた。そこに両親に連れてこられたロミオが入所してくる。所内のダンスパーティーで知り合った二人はたちまち恋仲になるが・・・

オリジナルの全曲版は2時間半ほどの演奏時間ですが、本作の上映時間は約90分。
冒頭の音楽も全曲版のイントロダクションとは違い、冒頭からあの有名なテーマ。
モンタギューとキャピュレット、あるいはジェッツとシャークスのようなグループの対立はない代わりに、抑圧された若者の体制に対する反抗心をシンボリックに描くことで、オリジナルの要素を大胆に改編し、刈り込んだ時間の中にストレートにメッセージを織り込んでいきます。

オリジナルでティボルトと対決するマキューシオは今回ゲイの入所者として描かれ、思いがけない悲劇に見舞われます。
そのことがきっかけでロミオとジュリエットに悲劇的結末をもたらすのですが、物語が悲劇へとなだれ込む展開はシンプルなだけに大きなインパクトを残します。
その中で二人の恋の描写のなんと妖艶で、美しいことか。
想像を超えた状況でバルコニーの場面も用意され、シンプルなセットを縦横無尽に使い切り、文字通りあっという間にクライマックスを迎えます。
驚きのクライマックスでも二人の迎える悲劇に思わず涙してしまうのです。

ロミオとジュリエット以外にも狂暴なティボルトの踊り、入所の男女のメリハリの効いた群舞など、どこを切っても見事というほかありません。
プロコフィエフの音楽は抒情的な部分が大幅にカットされ、ワイルドでエキサイティングな音楽が前面に出ることで近未来のイメージが強調された演出となっていますが、このスピード感溢れる演出には似つかわしいと感じました。
tomomo

tomomoの感想・評価

4.5
良かった~!

近未来のロミジュリ。
解釈が!想像を越えてくるんですよね。
すばらしい!
人間の身体はこんなにも美しいかな。
tarupon

taruponの感想・評価

4.3
自粛明け、ひさびさの映画館での作品でした。
舞台でもバレエでもみているけれど(直近だとロイヤルの映画版をみたけれど)、こんなロミジュリは初めて。
時代や設定をいろいろ動かすのは、マシューボーンでは通常運転であるけれど、これはかなり大胆な変更。それでも、ロミジュリならではの大人のエゴに踏みにじられる10代の慟哭、10代ならではの瑞々しさや直情といったテーマは十分に伝わるものに仕上がっている。
現代を意識しての大人からの理不尽という設定だからこそ、反抗的な若者を収容する矯正施設であり、自分の意思を強く持ったジュリエットであり、自分に都合のよい子ども像を求める親(ロミオの両親)といった形で描かれている。
すごくシンプルな舞台美術と衣装が効いていて、肉体のしなやかさと、ダンスのパワーを感じさせる。
そぎ落とされた中での、バルコニーの場面でのロミオとジュリエットの踊り、そして最後ジュリエットが現実と幻覚の中で追い詰められ結末にいたる2人のダンスが色気もありつつ清廉さ真摯さを併せ持っている。
群舞も、それぞれのキャラが感じられる構成になっている。
そして、プロコフィエフがこんなに現代音楽だと感じられたことも新鮮だった。
金柑

金柑の感想・評価

4.5
2ヶ月半ぶり久しぶりの映画館。
特定の低音に部屋のどこかがずっと共鳴して頻繁にビリビリ鳴るの気になっちゃった…

マシューボーン作品は同じ曲でここまで違う場面ができるのかというのが毎回楽しくて好き。好きな曲に対して好きな振付がいくつもあるというのが面白くて。マクミラン版も大好きなので。

あらすじ観ずに臨んでしまったので少年院だかなんだか分からず見てたけどそこまで支障なかった。
ジュリエットが強いロミジュリ好き。
最初に非常ベル鳴らしたりラストシーンにも残っていた小柄な女の子、好きだったな。
マシューボーンのエロい群舞好き。
一目惚れ後のずーっと部屋でふわふわしてしまうあの感じとかもほんと好き…
あと結婚式がめちゃめちゃ良くて泣いた。みんなに祝福されるのに弱い。

バルコニーのシーン(にあたるところ)、本当に飛んでいるみたいで凄かった
しかし、ダンスには呼吸が大事とはよく聞くけど、バルコニーシーンはマジで呼吸どうしてるん………ってなった、過酷すぎでは…
Elie

Elieの感想・評価

-
マシュー・ボーンの世界は、一線を超えてからが凄まじい。一線を超えなくても最高なのですが、さらに感情をがったがたに揺さぶってくる展開が畳み掛けるのです。本作だとティボルトをあれしたところがひとつそのポイントだと思いました。「SWAN LAKE」なら王子の中で白鳥の世界が幻想じゃなくなったところ、「Sleeping Beauty」ならライラックに噛まれたところ、「The Car Man」ならアンジェロが恋をしたところ、「Cinderella」なら空爆、「DORIAN GRAY」ならドリアンが目覚めだしてから。特にすごいと思うのは、歯車が狂ってゆくというか、掛け違えたところから崩れていってしまうというか、一方は幸福なまま確実にもう一方は破綻してゆくというやつ。この転げ落ちてゆく感じが本当に凄まじくて、気持ちがよくて、切なくなってしまう。そういう構図がただでさえ濃厚なロミジュリが、ただの行き違いを遥かに超えて、(途中からもしやとは思いましたが)いちばん気持ちがズタズタになってしまうことが起きてしまって、圧倒されてしまいました。

口づけしたままのデュエットとか、ラブシーンがとても官能的であり瑞々しくもあり。かと思いきや、精神的に追い詰められるところやティボルトの幻影は恐ろしいくらいで、「The Car Man」を思い出しました。身がギュッとなるくらいの緊張感がありました。

マーキューシオは、途中からこれが彼だとわかりました。マキュを好きな少年のソロパートはスワンに出てくる王子を思い出させたり、女の子たちもそれぞれに性格の表れた表情をしていたり、マシュー作品の登場人物は見ているうちにどんどん愛着が湧いてきます。

New Adventuresが配信してくれている動画を買い切ってDLして、テレビに映して見たのですが、ちょっと処理能力を超えていたのかカクついてしまったので、ぜひ映画館で観たいです。現在上映中である恵比寿の映画館は自宅から遠いのですが(普段ならひょいっと行ってしまうけれど)調べたら、来月に2週間だけゆけそうな場所で上映してくれるみたい。お休み調整して観に行きたいです。

再来週見にゆく予定だった「赤い靴」の来日公演が中止になってしまい、とても残念です。またの機会を楽しみにしています。
最初にその曲もってくるんだ!とびっくりしたけど、ピッタリだった。

キスしながら踊るのすごい!

映画やバレエで何度も観たけど、このロミオとジュリエットが1番「子供たちを守らず大人はなにやってんだ!」という気持ちが強く湧いてきた。

(カーテンコールでティボルト役の方の時に拍手と一緒にブーイング?みたいなどよめきも聞こえた様な気がした。)
hinako

hinakoの感想・評価

3.2
楽しみにしていたロミジュリ♡
古典をこういうふうに読み替えるなんてすごいな〜とおもいつつ .. ロマンティックがすきなわたしは、やはりバレエならマクミラン。ロイヤルのロミジュリがすきみたいです。
naoko

naokoの感想・評価

5.0
ほんとすごい。
マシューボーン天才。

音楽の使い方がとにかく完璧。

クラシックバレエのロミオとジュリエットではここまで気持ちが重くならないけどマシューボーン版は舞台装置と衣装のせいなのもあるのか、とにかくいい意味で気が重くなる。


見終わった後放心状態。


バルコニーのシーンはとにかくよかった。
もう一回見たい。
Jawarinko

Jawarinkoの感想・評価

4.1
『Matthew Bourne's Romeo and Juliet』

バレエで話が面白いってなることはめったにないけどこれはめちゃめちゃ面白かった!
演出は男女の部屋をベッドの下使って入れ替えるとこがすごい楽しい✨
まだ白鳥しか観てないからほかのマシューボーン作品も見なくては!
真っ白なセットに真っ白な衣装。
ここは反抗的な若者を矯正する施設。

ロミオとジュリエットを演じる
フィッツパトリックとブライスウェイトの
儚くも伸びやかな手足が
自由を求める心の叫びを代弁する

プロコフィエフの音楽が美しい
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