てるる

バレエ: 未来への扉のてるるのレビュー・感想・評価

バレエ: 未来への扉(2020年製作の映画)
4.0
実話を基にしたネトフリオリジナル作品。

仲間たちとダンスをして毎日フラフラしてるアシフ。
独学でダンサーを目指す生真面目な大学生ニシュ。
海外からやってきた超絶短気なバレエ講師サウルに見出され、スラムから抜け出そうともがく2人のストーリー。

貧困や宗教によって、才能の芽を摘まれそうになる子供たち。
インドの社会問題も描かれている。

彼らがスラムを抜け出すには簡単じゃなくて。
大人の手助けが必要な現実を突きつけられる。

そのうえで、スポ根もの、家族愛、そして師弟愛が描かれていて泣ける。
正反対の性格の2人が、いがみ合いながらも友情を育んでいくのも素敵。

主人公達がダンサーなので、インド映画ならではのダンスもストーリーに上手く組み込まれてる。
バレエだけでなく、ブレイクダンスやコンテンポラリーなど色んなダンスあり。

ちなみにニシュは本人が演じてる。
アシフは俳優が演じてるんだけど、元々ダンスの経験があるらしく、体型も含めて説得力あり。
サウル役のジュリアン・サンズ歳取ったなぁ。

2時間未満で観られるし、良い意味でインド映画っぽくない。
インド映画が気になるけど、手を出しづらいという初心者さんにもオススメ出来る良作。
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