インド版「リトルダンサー」👯♂️
ムンバイの貧民街に住むヒップホップダンスを愛する悪ガキアシフ。
独学でダンスを学びテレビのダンスショーで特別賞に選ばれたニシュ。
ふたりはそれぞれのきっかけでムンバイダンスアカデミーに入学するが、夢を叶えるための道は困難続きで…
何度も俯瞰で映るムンバイの街にはわかりやすい貧富の差が見える。
ふたりの少年を阻むのは貧困、宗教、偏見…インドが抱える問題そのもの。
努力だけではどうにもならないこともある。けど信じて踊り続けていれば、自分には確固たる思いが生まれ、周りは変わっていく。ここにもダンスの力が生み出すカタルシスがあった。
そして偏屈だけど元天才ダンサーの先生がめちゃくちゃいいキャラ!英語なまりすぎて全然聞き取れないけど!
そんな3人の共同生活は危なかっしいけど微笑ましくて、ラストはぼろっぼろに泣いた…最高の師弟関係でしたな…
アシフは天才肌でバレエ体型、ニシュは努力型でシルクドソレイユ体型、ふたり共バレエ初心者で1から先生に叩き込まれるんだけど、それでもダンスシーンにはそれぞれの個性が出てとても面白い。劇伴もインドミュージックが多くて新鮮。いかにもなインドミュージカルぽいシーンは楽しい♡
ただバレエにスローモーションはいらないなぁ…あれじゃステップの美しさも滞空時間のすごさも非常にわかりにくい。
あともっとカメラ引いて!CATSの真似か!てくらい寄りすぎ。
「踊ったら引く。引いたら踊る。」をダンスシーンの標語にして欲しいまじで。
王道だけどそこにインドらしさを加えた良作。それも実話ベースで、ニシュは本人が本人役で出演しているというビッグサプライズ!笑顔が可愛い好青年☺︎
数あるNetflixオリジナルダンスムービーの中でも最近では稀に見るヒットでした。