てれ

バレエ: 未来への扉のてれのレビュー・感想・評価

バレエ: 未来への扉(2020年製作の映画)
4.0
こういうのが観たかった!と思える映画だった。サクセスストーリー、特にダンスが題材のものの希望に溢れた雰囲気が好きなので。

ツンとした性格で喧嘩っ早く、神から授けられた才能をもつムスリムの少年アシフと、両親から猛反対されるも夢のために並外れた努力を続けるヒンドゥーの少年ニシュ。正反対の二人がバレエを通して出会いアメリカのバレエ学校に行くために共に猛特訓する様子に胸を打たれた。
私もバレエを習い始めて数年経つが、その魅力に気づいたのはごく最近。アシフとニシュの宙に浮くような別次元とも思えるほどのバレエの美しさに心を奪われる。

かつて治安乱れるイスラエルを逃れアメリカで大活躍したバレエダンサーのサウル・アーロン氏が、厳しくも熱意ある指導を二人に付きっきりでする姿は子供に夢を引き継ぐ親のようで、見ていて感動する。

また何よりも実話だということに「ガリーボーイ」を思い起こさせ、自分も夢のために頑張りたいと思える作品でした。
てれ

てれ