スズキ

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ーのスズキのレビュー・感想・評価

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暴行シーンとか、リストカットがそのまま映るので注意が必要。

自分が好きな芸術の分野で同性愛は珍しいことではないし、たとえば他の生き物を見ても、自然界には同性愛の生き物はたくさんいる。
人間の場合、統計的にも10%程度と言われて、存在を当たり前のものとして感じるけど、迫害しようと思える人の気持ちがよくわからない。この作品を見てもやっぱりよくわからなかった。

チェチェンの独裁者、ヤバすぎるな。こんな国がまだ地球上にあるなんて。

統一教会だと、子孫を産めば搾り取れる余地が増えるから子供を産ませたい、だから子供を作れない同性愛者を消したいと考える理屈は(賛同は全くしないけど)理解できる。
でも、同性愛者を迫害して殺そうとまでするチェチェンの支配層の意図が全くわからなかった。自分と違うと感じた人に恐怖を感じるのは理解できなくはないけど(こちらも賛同はしないが)、それがなぜ殺害にまで至るのが理解できない。正義に酔ってるとしても限度があるし、何がどうなっているのだろう。

暴れたい人が大義名分をあたえられてるっていう側面もありそう。

この状況を伝えたいという意図はわかったけど、顔出ししていいの?という人もたくさんいたな。絶望感を覚える作品。
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