unknown

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のunknownのレビュー・感想・評価

4.0
2020/09/19

欅坂について詳しくなく、平手友梨奈という存在見たさに鑑賞。
一人の天才と、そうはなれない多くの人たちの話というのは、他の映画とかでも好きな題材であって、とても興味深く見ることができました。

今更ながら、平手友梨奈という存在の圧倒的な求心力を感じました。
彼女がいるいないで、ステージが別物に変わるほどの影響力は、他とは磁場が違うと思わされてしまいます。
(ライブをちゃんと見たことがなかったので、そんなことも知らなかった。)
そんな存在の後ろに立つ人たちの視点は、多くの人が感じる感覚に近いのだと思います。
そうはなれない人たちの苦難や葛藤は、いつか感じたことのある苦さを思い出させます。

映画的にはとても引き込まれ、満足あるものでした。
ただそもそも映画の作りとして、というよりアイドルグループの作りとして、大人たちによって作られた環境の中で、少女達が消費されていくような気まずさを孕んでいるのか、見ていてモヤモヤするのもありました。
選抜という制度は優劣を感じさせるものだし、誰かを推すということは、推されない誰かがいることであって、そのため微妙な人間関係の歪みを作り出す。
そういう風に仕組んでいるように感じて、その成り立ちそのものをエンターテイメントにしようとしている大人たちの嫌らしさが見え隠れしている気がしてなりません。
さらに言えば、アイドルを見る、応援するというようなこちら側も、消費者という立場にいることが意識され、共犯者と指を向けられているようにも思いました。
(思い込みすぎかもしれないけれど、どこか気まずさをもって帰りました。)
そういった意味でも見て良かったなと、思いましたし、欅坂の今後の活躍と平手友梨奈さんの新作に期待しようと思います。