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キャンディマンのShinMakitaのレビュー・感想・評価

キャンディマン(2021年製作の映画)
1.3
シカゴ…

1970年代、低所得者用団地が並んでいた〈カブリーニ・グリーン〉と呼ばれる地域に、子供たちにキャンディを配る義手の黒人が出没していた。シャーマンという名前の気のいい浮浪者だったが、キャンディにカミソリを仕込んで子供を傷付けた疑いをかけられ、警察に「殺処分」されてしまう。シャーマンは本当は無実だったが、その怨霊が団地に出没し殺戮を繰り返すようになる。鏡の前で〈キャンディマン〉と五回唱えれば、奴が現れるのだ。
1990年代、この都市伝説化したキャンディマンに惹かれた大学院生ヘレンは、論文作成のためカブリーニ・グリーンを取材。その過程で突然発狂し、犬の首は切り落とすは赤ちゃんを誘拐して焼き殺そうとするわの事件を引き起こし、最後は焼死してしまった。


てなカブリーニ怪談を聞かされて微妙な気分になっているのは、2021年現在の画家アンソニーである。画廊経営者である恋人と暮らす彼は、既に団地を取り壊し高級住宅地として生まれ変わったカブリーニ・グリーンに越してきたのだ。ちょうど新作のテーマを探していたアンソニーは、キャンディマン伝説に興味を持ち、それをモチーフに作品を描き上げる。その後、彼の周囲で奇怪な殺人事件が起こり始めるのだが…

「キャンディマン」

以下、そのネタバレを五回唱えると 死ぬ。


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一作目のキャンディマンはレンタルビデオで観た記憶はあるが、中身はさっばり覚えていない。まさか本作がその続編(どうやら、ハロウィンみたいな一作目の正当続編的な)だったとは。まぁ、復習していなくてもストーリーは理解できるけど、キャンディマンが30年越しに悲願達成する話、として捉えるなら一作目は見直しておきたかった。

ホラー・スラッシャー映画というよりBLM映画として作られた感のある本作。重要アイテム「鏡」を使ってユニバーサルやMGMのロゴを反転させるオープニングは高揚したが、後はそれほど俺的に盛り上がるとこはなし。実態がなくてもヒトを殺せる幽霊が、なぜ実態を欲しがるのかのロジックがよく解らない。色々気になると、観ながら興味も半減していきました。BLMってことでは、今製作される意義はあるんだろうけど、俺が見たかったホラーでは無い。景気良く殺すのもトイレの女子高生くらいだしなぁ。
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