YasuhitoArai

Hell's Hinges(原題)のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

Hell's Hinges(原題)(1916年製作の映画)
4.1
若い牧師ロバートは、地獄の辻と呼ばれる無法地帯に、妹と共に派遣されるが・・・という話。

煩悩にまみれた牧師、いい顔をした悪役、二丁拳銃の主人公と、主要人物がキャラ立ちしていて良い。
主人公のガンマンを演じるウィリアム・S・ハートは、インディアンのような朴訥とした顔が良い。派手なシャツ、チマヨベスト、左右に着けたガンベルトと見た目が派手。二丁拳銃で、構えがダチョウ倶楽部みたいになっている。女性に弱い。聖書を読むガンマンは珍しい。
バーの経営者シルク役のアルフレッド・ホリングスワースの悪役顔っぷりがいい。

テーマは、善の存在について。『ソドムとゴモラ』的なストーリー。ストーリー自体は今の映画にもありそう。ドラマ重視でアクションは終盤になってから。銃の撃ち合いはロングショット。
終盤の教会といい、家の燃え盛り具合がたいへん素晴らしい。
終盤の夜明けのシーンの風景画も良かった。
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