【ただ、生きていてほしい。それだけ】
私の子どもは長男と次男です。
長男はまだ小学生ですが、高校生になったらどうなっていうんだろうという、どことなく不安があります。中学生でもそうだけれど、自分が経験したことのない男の世界に入っていくんだと。今のようなふざけあってるわけでわなく。本作で背筋がピンとなります。男の子の親としては。
タイトルである『望み』ですが、私はやっぱり子どもを信じていたい。自分の子どもが、加害者か被害者かどちらか一つ。そんな残酷な"望み"ありますか?どちらもいやです。だけど、ちゃんと最後まで知りたい。つまり、堤真一さん演じるお父さんになるのかな、結局。
これって、反対の"望み"を願っていても、責められない。倫理的なものもある。だけど、石田ゆり子さん演じるお母さんには、もっと息子を信じてほしかった…これも"望み"ですね。清原果耶ちゃんの"望み"もある意味残酷…
堤監督の本気モード『人魚の眠る家』と共に、セットで見たら…なかなかハードな休日になってしまうのでオススメできませんが、テーマ的に近いものもがあるので。
これは酷というものだよ。子を持つ親には。こちらは評価できません。娯楽作品を見たい方はスルーでいいと思います。生半可な気持ちで観る映画では決してございません。心してご覧ください、自己責任で。