涼

望みの涼のネタバレレビュー・内容・結末

望み(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

息子は被害者か加害者かどちらに転んでも痛みを伴いラストまで家族の苦悩が色濃く描かれていました。
規士の友人が亡くなり残り一緒にいた3名の少年が以前行方不明のままで主犯の犯人が捕まりもう1人も殺したと供述した事から規士が無事だった場合は加害者の可能性が高くでそうではなかった場合はもう1人の被害者という可能性があり規士が無事であって欲しいと願う母、息子は絶対に人を傷つける人間じゃないと信じる父、兄が加害者だと困ると感じている妹、家族間でも思ってる事はみんなバラバラで仲の良かった家族も息子を巡って複雑な心境で事件の行く末を見守っていた。
展開は結構読めてしまいまして...こうなるんだろうなと思っていたら当たった。
最後の母が規士に救われたと言ってたのが印象深かったですね。もし仮に息子が加害者の立場だったら犯罪者の家族と言った苦しみ重圧に家族も押し潰されていたから息子が精一杯勇気を振り絞って正義を貫こうとし父が言っていた「何もしなかったら何もできない大人になる」という言葉をしっかり覚えていて父の信じていた通り心優しい真面目な息子だった事がラストで全て明らかになり1番ウルっとくるシーンでもありますね。
これが加害者だったら展開も思いっきり変わってましたね。
監督は堤幸彦監督だったんですね。トリックやスペックで有名ですがこういったサスペンス系の作品も撮ったりするんですね。意外でした😲
涼