スガシュウヘイ

望みのスガシュウヘイのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
3.5
うう、、。
わかりやすくヘビー級。
息子は殺人者か?
または殺されたのか?
あなたはどっちを「望む」?

息子はどこにいるのだ?

どちらにせよ耐えられない。
しかし、息子が見つかるまではマスコミとSNSの餌食なのだ。
辛すぎる、、。

———

堤監督のうまいところは、行方不明パートの前半を重苦しい照明で息もできないほど不安にさせ、
息子の行動が明らかになった後半で、一気に画面を明るくし、春の花や緑の公園なんか映しちゃったりするところ。

これにより、この重すぎる現実が、何となくハッピーエンドっぽい印象で締めくくられている。


「何はともあれよかったね」
「ここからまた再生していけるよ」
という感じになっちゃうから、鑑賞者としても少し救われた。


「望み」はどこにでもあるさ。
引き出しの中のナイフにも。

石川家の「望み」は消えてない。