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望みのmakoのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
3.9
〈愛する息子は、殺人犯か、被害者か。〉

雫井脩介原作、未読。堤幸彦監督。

高校生の息子が消えたその日、同級生が殺された。事件には3人の少年が関わり、もう一人殺されたという噂が広がった。その日から、世間からの誹謗中傷、マスコミの容赦ない追及を受けながら、父、母、妹、それぞれの“望み”が交錯していく。

同じ年頃の息子を持つ母として、観ていて辛かった。
人を殺すような子ではないと思いながらも、もしかして?と思い当たる節もある。
生きていてほしい=加害者、殺人犯
被害者であってほしい=死

どちらに転んでも苦しく辛い。
父、母、妹、それぞれの気持ちがよく分かる。
終盤、雑誌記者に母が語った想いがすごく共感できた。

✢マスコミ、本当に腹が立つ!煽るような報道は慎みなさい。全容が分かってない段階で加害者のように報道するな。
✢関係ない人が誹謗中傷するって意味分からん!便乗して誹謗中傷するな!
✢ある人の行動で。
許せない気持ちは分かるけど、怒りに任せて暴力はダメ!それはやりすぎ。


父親役の堤真一さんの演技がよかった。
特に息子との対面シーンが素晴らしかったです✨
母親役の石田ゆり子さんは、覚悟を決めた母の強さを上手く演じてました。


鑑賞前にレビューを読んでネタバレ踏んだ😰 やっぱり、鑑賞予定にしたらレビューは読まない方がいいな。
でも今回はどうなるか分かっていても最後まで楽しめたのでよかった。
みなさんの『鬼滅の刃』レビューは鑑賞後に伺います🙇


観客 5人
劇場鑑賞 #137
2020 #204
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