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望みのfushikoのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
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このような日本の映画は、初めて観た。いろんな衝撃で、、衝撃によって押し寄せてくる感情がぐるぐるこみ上げて、終盤にかけて涙が止まらなかった。私には全部が全然他人事に思えなくて。もし自分の家族がこうなったらどうなるんだろう、そして今まで、もしくは今現在、石川家のように毎日望み続ける方がいる、と考えると苦しくて悔しくて仕方なかった。中盤の家族の想いのすれ違いがもう辛くて、でもそうなるんだろうなあってリアルでしかなくて。あと、マスコミの汚さを再確認する作品でもある。そのマスコミやネット、目に見えていないのに信憑性を疑わずに流される現代人の愚かさも。観賞後の今、もどかしくてなかなか感想が出てこないのが本音。でも、俳優陣の演技が本当に素晴らしくて、特に堤真一は規士の父親・一家の主人を演じ切っていて、観て良かった!って淡々と言い切るものなのかすら分からないけれど、その点で私は観れて良かったなって言えるほど、感動した。岡田健史の儚さもまたずるいね。(前の人映るたびに泣いてた..)家族の葛藤の過程を情景やインテリアと交えて表現する形も個人的にすごく好みだった。だけど苦しいなあ、ああ、、ってなる。観た人といろいろ語りたくなる作品。
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