恭介

ドント・ルック・アップの恭介のレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.3
ネタバレなしっ

はぁーいやぁー

年の瀬に良い映画に出会えた。
まだマトリックスとキングスマンが
控えてるけど、暫定2021年No1だ(笑)

やっぱ小まめに劇場の情報は
仕入れておくべきだねー。
今朝たまたまスケジュールを見て
ネトフリ配信作品なのに劇場で
先行上映してるのを発見。しかも明日まで。

危ない危ないっ。サブスクには
一切加入してないので、あやうく見逃す
ところだった。

マネーショートからバイスときて
このドント・ルック・アップ。
アダム・マッケイ監督がどんどん
スケールアップしていく。

相変わらずブラックなジョークを
織り交ぜながら、あー実際はそうかも
しれないなぁーなんて妙に説得力が
ある話は、こちらの感情もアップダウン
しまくりで笑けたり、ムカついたり
呆れたり、悲しくなったり、納得したり
で大忙しだ(笑)

まず、俳優陣がかなり豪華。
この演技合戦を観てるだけでも眼福だ。
ディカプリオにローレンス
メリル・ストリープにジョナ・ヒル
ケイト・ブランシェット、おまけに
歌姫アリアナ・グランデやデューンにも
出てたティモシー・シャラメなどなど。

いやぁ今年の中では一番の
オールスター豪華共演じゃないかな。

ネタバレなしで、ざっくりした
ストーリーは

ある日、ローレンスが地球に迫って
くる彗星を発見。ディカプリオ博士に
報告し、軌道を調べると約半年後に
地球に衝突する事が分かった。

衝突すれば地球は壊滅。早速アメリカ
大統領のストリープに報告する

が・・・

そこから話は思わぬ方向に発展し
収集のつかない事態にっ。
果たしてディカプリオ博士やローレンスは
地球滅亡を回避できるのかっ!

が、大まかなストーリー。
なんだけど、そこはマッケイ監督。
一癖も二癖も三癖も、二転も三転も
四転も転がっていく(笑)

地球に惑星や彗星が衝突!なんて映画は
ディープインパクトやアルマゲドン、
最近ではグリーンランドなんて作品も
あり、殆どが人々が生き残る為に
必死で立ち向かう希望に満ちた作品だ。

なんなら、エメリッヒ作品の
ディザスタームービーも隕石とか
じゃなくても地球崩壊の序曲を描き
似たような感動作品に仕上げている。

では、実際そんな事態になったら?

政府は?我々一般庶民は?メディアは?
専門家は?金持ちは?

一体どんな風になるんだろう?

そんな人々を風刺や皮肉を込めて
尚且つ、こんな風にはならないよね?
国を回している皆さんは。みたいな
希望を込めて、マッケイ監督は極限状態に
陥った人々を描いている。

極限状態には見えないけど(笑)

ま、かなりディフォルメされているが
そのリアルなのか誇張なのか
分からないギリギリのラインを攻めて
いるからこそ、随所で笑えるのに
笑えないシーンが展開される。

いや、個人的には今回はマネーショートやバイスよりかなり笑えた。
声が出そうになるシーンもある(笑)

リーマンショックや9.11などの実話に
基づいた話ではなく、あくまでも
架空のストーリーだからかもしれない。

とにかくテンポよく話が進むのと
豪華俳優陣の演技が素晴らしく
特にディカプリオは更に振り幅を
広げた感じがするぐらいいい。

あと、スマホなどで超大金持ち役の
マーク・ライランス。
見た感じといい演技といい、もう
レディプレイヤー・ワンのあの人に
しか見えなかった(笑)

さぁラストは一体どうなるか?
人々は団結して
地球崩壊は回避出来るのか?

最後の最後まで笑えるので
エンドロールまで観てねっ。
恭介

恭介