ハートブレイカー

ドント・ルック・アップのハートブレイカーのネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

邦題:ドント・ルック・アップ
原題:Don't Look Up


題材は面白い。
演者も良い。
ローランド・エメリッヒ的なアホみたいなディザスター映画の監督役でクリス・エヴァンスが謎のカメオ出演。
アリアナ・グランデも何の為のキャラクターだったのか謎。


大統領やIT社長などを過剰にムカつく存在にしてる点には途中からイライラしてきた。
彼らのキャラクターにではなく、"わざと過剰に"演出している制作側に。

あと、最も気になったのは、人が喋っている途中でブツッとカットを切る演出をあまりにも多用しすぎている点。
1本の映画内で5~6回でも多いくらいなのに、20~30回(もっとか?)やっていてものすごくノイズになった。これは本当にいただけない。

最後の晩餐シーンで、急に映像が止まったりカットのつなぎがぐちゃぐちゃになって音声と映像がズレたりする所も、演出意図がサッパリ理解できずにもやもや。何がしたいんだ。


最後に、巨大隕石が地球に衝突したら、あんな被害では済まない。
エネルギー保存則を考えていないのか。
巨大な隕石が猛スピードで飛んでいるということは、スサまじいエネルギーを持っている。
それが衝突と同時に速度ゼロになるのだから、エネルギーは瞬時に熱に変換される。
この熱は、衝突地点の地殻さえも即座に溶かして液体にし、さらに沸騰、蒸発させて数千℃の『岩石蒸気』というものを作る。
岩石蒸気はこれまた猛スピードで地球の表面を覆って行き、数年間消えない。
高熱で海をも蒸発させ全ての生命を焼き尽くす。

なので、ラストで瓦礫の中から出てくるなんて事はありえない。
地震やハリケーン被害とはレベルが違う。

金持ち達が他の惑星に移住してブロンテロックに喰い殺されるギャグはまぁ面白いからOK。