いけ

ドント・ルック・アップのいけのネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

シリアスな映画だと思って見始めたら、ノリが軽すぎて拍子抜けしてしまった。
シーンがブツブツ切れる編集は好みじゃないし、ノリについていけない感じがあって映画としては微妙だった。

彗星衝突を前にあまりにグダグダな政府の対応に笑えたり、酷すぎて笑えなかったり。
そんな悲惨なストーリーにインサートされる自然や動物や人間の日々の営みがより鮮明に美しく感じたし、映画の主題はここにあるんだろうなと思って鑑賞した。

地球滅亡を前に、何事もないように家族で食事をし、人生最高の瞬間を語り合うシーンが感動的だった。地震がきて、電気が消えかかろうとも消して会話をやめない登場人物たちにグッと来た。
どんなに危機的で悲惨な状況でも、人間の日々の営みは決して止めることはできない、「生活を舐めるな」と思った。
コロナを経験した人なら、寝て起きて食事をして働く、日々の営みがどれだけしぶとく重大なことだか理解できるだろう。

そして、シャラメの尊さよ。何て美しいんだ。
夜空を見上げて、自分の家族のことを語るシーンはほんの一瞬だったけど、忘れられない瞬間だった。

最後に生き残る大統領たちがあまりにズルくて、こんな奴らが人間の未来を繋いでいくのかと思うと最悪だなと思ったし、謎の生物に食べられて納得したという感じ。

好みじゃない箇所はいくつもあったが、映画としての主題はとても共感できるものだったし、納得できる内容だった。