絵本が原作ということもあり、
お話はいたってわかりやすいお子ちゃま向けの作品なのですが、
やはり子供向けの映画は訴えようとしているものが
明確なので、とても潔いつくりになっています。
伝えたいものは、信じる心。
価値観や考え方のあわないものを排除しようとする現代社会への
風刺といっても過言ではない。
むしろ、民主主義の暴走への警鐘ともとれる。
訴えたいことはもちろんのこと、題材がおもしろい。
『自分たちには見えない世界が存在する』
こんなこと昔の人も考えるんだねぇ
昔、長岡半太郎の土星型原子モデルを見て
この宇宙は原子なんじゃないかって考えたことがある
広大に思えるこの宇宙もきっとなにかの一部なんじゃないかって
そして、ふたつの世界をつなぐものが
『声』とはまたおもしろいじゃない
映像もキレイです。
ところどころお遊びも入っていて
子供を飽きさせない努力がほほえましい
ただ、色彩が少し暗いのかも
というよりは劇場向けのカラーなのかも
少し落ち着きすぎな色味でした。
絵本ですから、大人にとってはパンチの弱いのは当たり前。
読み聞かせが面倒なときにいかが?