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ホートン ふしぎな世界のダレダーレのstanleyのレビュー・感想・評価

3.6
絵本が原作ということもあり、 
お話はいたってわかりやすいお子ちゃま向けの作品なのですが、 
やはり子供向けの映画は訴えようとしているものが 
明確なので、とても潔いつくりになっています。 

伝えたいものは、信じる心。 
価値観や考え方のあわないものを排除しようとする現代社会への 
風刺といっても過言ではない。 
むしろ、民主主義の暴走への警鐘ともとれる。 

訴えたいことはもちろんのこと、題材がおもしろい。 
『自分たちには見えない世界が存在する』 
こんなこと昔の人も考えるんだねぇ 

昔、長岡半太郎の土星型原子モデルを見て 
この宇宙は原子なんじゃないかって考えたことがある 
広大に思えるこの宇宙もきっとなにかの一部なんじゃないかって 

そして、ふたつの世界をつなぐものが 
『声』とはまたおもしろいじゃない 

映像もキレイです。 
ところどころお遊びも入っていて 
子供を飽きさせない努力がほほえましい 

ただ、色彩が少し暗いのかも 
というよりは劇場向けのカラーなのかも 
少し落ち着きすぎな色味でした。 

絵本ですから、大人にとってはパンチの弱いのは当たり前。 
読み聞かせが面倒なときにいかが?
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