フランスで重度の自閉症児をケアする私設団体を運営するブリュノさんと若者の職業支援をするマリクさんらの奮闘の軌跡を描いた実話ベースのこちらの一本💁🏻♀️
綺麗事や取って付けた感は一切無く、すんなりと心に入ってくる良作でした。
障害を抱えた方たちを支援すると言うと、なんとなく一方的に”助けてあげてます”みたいなニュアンスというか含みを持ちがちだと思うが、この作品を観て感じたのは支援する側・手を貸す側も彼らとの関わりを通じて助けられ、救われている面もあるんじゃないかということ。
月並みな感想かもしれないが、どんな場所でもどんな環境・境遇・立場の差があれど人は互いに影響し合いながら共に生きているんだということを改めて思い出させてもらいました。
特にここ数年コロナ禍に陥ってからは、ただでさえ他人に無関心な我が国日本の見ざる・言わざる・聞かざるのスリーモンキーズな特徴に拍車がかかっているように思います。
ひとりひとり出来ること・出来ないことはあれど純粋に困っている人がいたらどうしたんだろう・何か出来ないかと関心が持てる自分でありたいしこんなご時世だからこそ等しく手を差し伸べられる社会でありたいしあってほしい。
ブリュノさんを演じた主演のヴァンサン・カッセル、先日鑑賞した『たかが世界の終わり』の神経質ですぐ声を荒げていた怒れる兄役とはまるきり違っていてビックリ。
かと言って”演じてます”感はなく自然体な姿がとても良かった。
やっぱり役者さんって凄いなぁと👏
