重たくて辛い内容ですが、重たくて辛いだけの映画ではなく惹き込まれてしまう。不思議な感覚だった。
古田新太さんの迫力がすごい。
画面越しでも迫ってくるような力強さ。
怒鳴り声や追い詰める姿はこちらも責められてるようで「ごめんなさい、ごめんなさい…」と思ってしまいそうなほど。
特に運転手の母親との場面では、片岡礼子さんも二人とも派手に感情を露わにするわけでもないんだけど、たまらず泣いてしまった。
それ以上に圧が凄まじかったのが寺島しのぶさん。あの姿を見て偽善者という感じはしなかったけど、周囲との微妙な空気感のズレ、内面の心細さを補おうとしているような強気な笑顔、上手すぎて苦しかった。
他にも松坂桃李さん、伊東蒼さんをはじめ、役者さん達の凄さを見せつけられた映画だった。藤原季節さんの役、ぴったり過ぎてすごくすごく良かった最高。
マスコミがクズ過ぎて、改めてワイドショーはもう見たくないと思った。
